昨日の夜、夢をみた・・・いや、意識が半分ある感じで、昔の介護の仕事をしていたころの場面が頭に浮かんでいた。
忘れたくない忘れられない思い出がたくさんある。ぼんやり動画を再生するように、思い返していた。
たくさんの人のお世話をさせて頂いていたなかで、私の中で、一番思い出に残っていて、大好きなおじいさんがいる。
88歳で、認知症で、足もおぼつかなったけれど、背も高くて、顔もとてもタイプだった。(笑)
話も面白くて、戦争の話も何度もきかせてもらった。
「パンの実があってな・・」と話してくれたのだが、「パンの実!?」なんて聞いたことなかったし、
絵も書いてもらったが、木にマンゴーが生っている様な絵だった。これは・・・。
結構信用してなかったのだが、調べてみると
kurashi-no.jp
認知症って不思議な病気。
言う通りだった・・・。記憶は、鮮明で、正しかった。
私が物を知らないだけだった。
昔の記憶は保たれていることが多い。
新たなことは、抜け落ち、最後には、食べることまで忘れてしまう。
ある日、このお気に入りのおじいさんと二人きりの夜勤があった。
夜中に、トイレに同行する廊下で、おじいさんが、驚いたように、大きな声で、
「おい!!みてみろ!タケノコが生えとるぞ!」と言ってきた。
夜中だし、二人だし怖いこと言うやん!と恐る恐る
指さす方向をみると、
夜勤室の床に、直置きされた電話の子機だった。
床からタケノコ生えてた。ほんまやん。
大笑いしたのを今でも覚えている。
今でも、かわいくて、優しい寝顔が忘れられない。